"数分で通じる表現をした人は、
その人が自分の深層と交信して、
「これではない」「これよりこっちがもっと言いたい」と、
交信して、交信して、交信しぬいた果てに、
「これしかない」「これ以外に自分は選びようがない」
と見てしまった。
それはときに自分にとって都合がわるかったりするけれど、
もうはっきりわかってしまった。
自分でもごまかしようがない。
というものを選択しているということだ。
たいていはそんなになるまで自分を見ないし、考えない。
選んだものが、聞く人にとって共通項があるかないか
などではなく、
「この人にとって、これ以外の選択が無い」
ということに聞く人は、内容を越えて、
共鳴するのかなと思う。
自分が自分であるということは
常に厳しく難しいことである、
私たちは、自分であろうとして、
しかし、なかなか自分になれないでいる。
自分らしい表現ができないとき、
自分が他人のようによそよそしい。
だからこそ、勇気ある選択で
自分の深層と表現をぴったり一致させている他人に、
自分が自分であるような懐かしさを覚えずには
いられないのかもしれない。"
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